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クイズノックの動画で伊沢さんと河村さんが食べた寿司ネタの学名を解説した

 

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はじめに

東大生クイズ王・伊沢拓司さん主催のクイズメディア「QuizKnock」
同名のYouTubeチャンネル「QuizKnock」を運営していることでも知られています。
動画の企画の面白さはもちろんのこと、伊沢さんをはじめとする出演者のキャラクターの良さもあり、非常に高い評価を得ていますね。
何を隠そう高校生クイズの頃より「伊沢ファン」である私は、もちろんチャンネル登録して毎日見ております。

さて、先日 QuizKnockのチャンネルに「【学名寿司】大将!トラシュルス・ジャポニカスひとつ!クイズ王が生物学の正式名称で注文してみる」という動画が投稿されました。

↓ まだ見ていない方はこちらからどうぞ!


【学名寿司】大将!トラシュルス・ジャポニカスひとつ!クイズ王が生物学の正式名称で注文してみる

ざっくり言うと「伊沢さんが学名で表記されたメニューから5皿選んで食べ、残りの5皿を河村さんが食べる」というものです。

動画の中で伊沢さんが学名の意味を聞いたが説明が返ってこなかった、という場面があり、私も気になったので調べてみることにしました。

高校大学と生物学を勉強してきましたが、学名については素人なので、なにかおかしなところがあったら指摘してやってください。お願いします…。

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そもそも学名って?

学名について軽くおさらいしておきましょう。

学名とは、生物を分類するためにそれぞれの種ごとにつけられたラベルのようなものです。
全世界共通で使われており、「1つの種には1つの学名」などの決まりのもとに命名されているため、分類学上で大きな意味を持つ名前です。

18世紀のスウェーデン人科学者、カール・フォン・リンネによって体系化され、その命名法は「二名法」と呼ばれています。
学校のテストやクイズに出るのでよく覚えておきましょう。

二名法という名の通り、種を2つの名前で表します。
1つめの名前を属名、2つめの名前を種小名と呼び、属名はその種が分類される「属」を指します。

例えば、ヒトの学名は "Homo sapiens" ですが、これは Homo(ヒト属)に属するsapiensという種だ、ということを表しているんですね。

 

動画に登場した学名を全て解説!

Amygdalus persica

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Amygdalus persicaはモモの学名になります。

属名のAmygdalusは「アーモンド」を意味するラテン語で、分類としては「モモ属」を指します。
ちなみに、名前の由来になっているアーモンド自身もモモ属に分類されます。

種小名のpersicaは「クルミ」を意味するラテン語です。

 

Capsicum annuum

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Capsicum annuumはトウガラシの学名になります。

属名のCapsicumは「箱」を意味するラテン語の "capsa" が由来だと考えられています。分類としては「トウガラシ属」を指します。
当時の人にはトウガラシの実が箱のように見えたのでしょう。

動画内で伊沢さんが指摘していたとおり、トウガラシの辛さ成分である「カプサイシン (capsaicin) 」はCapsicumから名付けられています。

種小名のannuumは「毎年、年ごと」を意味するラテン語の "annuus" から名付けられました。
このあたりの詳しい情報はわかりませんでしたが、トウガラシが一年草(一年しか花を作らない植物)なのが由来なのかもしれません。

 

Eutrema japonicum

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Eutrema japonicumはワサビの学名になります。

属名のEutremaについては正確なソースが見つけられませんでしたが、「穴」を意味するギリシア語の "τρῆμα" が由来だとする文献を1本見つけました。*1
分類としては「ワサビ属」を指します。

種小名のjaponicumは、「日本に関係する、日本の」を意味するラテン語の "japonicus"が活用したものです。

 

Oncorhynchus tshawytscha

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Oncorhynchus tshawytschaはマスノスケキングサーモンの学名になります。 

属名のOncorhynchusは、「塊、曲がり」を意味する古代ギリシア語の "ὄγκος" と「鼻」を意味する古代ギリシア語の "ῥύγχος" が組み合わさったものです。
分類としては「タイヘイヨウサケ属」を指します。

種小名のtshawytschaは、「チヌークサーモン」を表すロシア語の "чавы́ча" が由来だとされています。チヌークサーモンはマスノスケの別名の1つにもなっています。

 

Oryza sativa

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 Oryza sativaはイネの学名になります。

属名のOryzaは「コメ」を意味するラテン語で、分類としては「イネ属」を指します。

動画内で伊沢さんと河村さんが言っていたように、鈴木梅太郎は米糠から抽出した成分を「オリザニン」と命名しましたが、同じくOryzaが由来になっているんですね。
オリザニンは現在では「ビタミンB1」として広く知られています。

種小名のsativaは、「刈られた」ということを意味するラテン語の "sativus" が活用したものです。

 

Pyropia yezoensis

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Pyropia yezoensisはスサビノリの学名になります。

属名のPyropiaに関しては、できる限り調べましたが意味や由来を発見できませんでした…。どなたかご存知でしたら教えてください。
分類としては「アマノリ属」を指します。

種小名のyezoensisは、「エゾ(蝦夷)」を意味する英語の "yezo" と、「〜産の」ということを意味するラテン語の "ensis" が組み合わさったものです。
スサビノリは北海道にも生息していますね。

 

Seriola quinqueradiata

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Seriola quinqueradiataはブリの学名になります。

属名のSeriolaは「小さな瓶やつぼ」を意味するラテン語だとされています。
分類としては「ブリ属」を指します。

種小名については正確なソースが見つかりませんでしたが、「5」を表すラテン語の "quinque" と「放射状の」「放射相称動物」を表すラテン語の "radiata" が組み合わさったものだと予想できます。

生物学には「五放射相称」という用語が存在しますが、これはウニやヒトデ、ナマコなど相称面を5つ持つ棘皮動物を指す用語なので、ブリとの関連性がいまいちよく分かりません。

 

Takifugu stictonotus

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Takifugu stictonotusはゴマフグの学名になります。

属名のTakifuguは読んだ通りで、日本語の「滝」と「フグ」を組み合わせたものです。
分類としては「トラフグ属」を指します。

種小名のstictonotusに関しては、できる限り調べましたが意味や由来を発見できませんでした…。どなたかご存知でしたら教えてください。

 

Thunnus orientalis

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Thunnus orientalisは、クロマグロの学名になります。

属名のThunnusは、「マグロ」を意味する古代ギリシア語の "θῠ́ννος" を語源とする、「マグロ」を意味するラテン語です。
分類としては「マグロ属」を指します。

種小名のorientalisは、動画内で伊沢さんが言及していた通り、「東洋の」ということを意味するラテン語です。

 

Trachurus japonicus

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Trachurus japonicusはマアジの学名になります。

属名のTrachurusは、「ザラザラした、粗い」を意味するギリシア語の "τραχύς" と「尾」を意味するギリシア語の "ουρά" を組み合わせたもので、「アジ」を意味するラテン語にもなっています。
分類としては「マアジ属」を指します。

種小名のjaponicusは、「日本に関係する、日本の」を意味するラテン語です。

 

おわりに

というわけで、動画内に登場した全10種の解説でした。
いくつか分からないのもあったのが心残りですが…ご存知の方が現れるのを待とうと思います。

それにしても、こうやって学習の機会を与えてくれるQuizKnockの動画は本当に素晴らしいですね!

小中学生からのYouTuber人気の良し悪しがよく議論されていますが、QuizKnockのような面白くて勉強にもなるチャンネルであれば全く問題ないし、むしろ子どものためになるんじゃないかな〜と思いました。

おわりっ!

 

東大王 知力の壁に挑め!最強クイズドリル

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